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執筆者の写真代表 風口 豊伸

営業先からの直帰者の終了時間!?


社有車で営業していて、終業時間近くで訪問後にそのまま直帰なんて経験は、営業職であれば一度は経験したことがあると思います。

また、人事であれば営業からこんな質問を受けたことがありませんか?

概要

就業時間 9:00 ~ 18:00

最後の顧客訪問時間は17時

顧客対応終了時間は17時40分

報告は後日で大丈夫であり、そのまま直帰を許されていた

帰宅時間は20時頃となった

 

相談内容

営業職員から問い合わせがありまして、「客先から帰宅するときはいつもより遅い時間に家に着くので、営業車で帰っているのだからその時間も勤務時間になるはずだ!!残業代が少ないのは何故だ!?」と言ってきてます。これって払う必要があるのでしょうか?

 

この様なケースのご質問は意外と多いのですが、間違った解釈をすると未払い残業代が発生するので、気を付けてください。

間違った解釈とはも含めて回答していますので、ご確認ください。


 

回答

会社に出勤している方を考えてみましょう。


会社に行く、そして帰るという行為の通勤は勤務時間とはなりません。

同様にお客様の会社で業務が終了して、直帰するのであれば業務が終了した時間は「お客様との仕事が終了した時間」となります。


また、会社の戻るためにはその後に社内で業務をしなくてはいけないという蓋然性が必要となります。


現在は「ワークライフバランス」や「勤務間インターバル性」等を意識した企業が増えてきています。


会社側が直帰を認めているのも、そのようなことを加味されてではないでしょうか?


ただし、帰宅の際にも会社の指揮命令下(自宅に着くまでは通話中にしておく等)に置かれている場合には、業務として賃金が発生すると思います。


この指揮命令下がポイントです。つまりは業務命令を出している場合には業務時間中となります。今日中に報告書を提出させるなどがあった場合には勤務時間であると取られますのでご注意ください。

 

建設業にはよくある話として、会社に出勤後に乗り合いで現場まで行く。「その移動時間は業務ではない」と勘違いされています。会社で乗り合いで現場まで行くという事は「●●時までに会社に来なさい」という業務命令が発せられています。つまりは会社に着いたところから勤務時間としてカウントしなければいけないのです。

これとは逆に現場集合であるにもかかわらず、現場に入ったところから勤務時間と主張する方が大勢います。しかし、大抵の場合には「8時の朝礼に間に合うように来てください」としか言っていないと思います。つまりは8時の朝礼から業務命令が発せられ、勤務時間となります。そう言ってくる従業員がいる場合、厳正に対処してください。また、この手の話は本当に大勢の建設関係者から聞かされていますので、皆さんもご注意ください。



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